ソケイ部痛

妊娠・便秘をすると痛くなる=大腰筋・腸骨筋に問題が!

股間節 ソケイ部を股関節と呼称する方が多いのですが、左にしめした図が股間節で、股関節は身体の横からでないと触れないのです。

そしてソケイ部とは下左の図で見られるように、身体前面に見られる斜めの黄白色の線=鼡径靭帯と書いてある部分です。

下右図はソケイ部を通過する代表的な筋肉として知られている、1大腰筋と2腸骨筋の図です。腰の骨の前面から大腿骨の小転子という箇所に付いているのが大腰筋で腸骨から出ている筋肉が腸骨筋です。

実はこれらの筋肉は大腸・小腸・子宮などよりも深部に位置する筋肉=インナーマッスルなので、直接これらの筋肉に触ることは出来ないと言われています。

ソケイ部 大腰筋と腸骨筋

 

妊娠で子宮が大きくなると大腰筋・腸骨筋を圧迫することも

大腰筋・腸骨筋が収縮すると上右図のように、膝を胸に付ける動作をします。この動きはヨガの“ガス抜きのポーズ”で見られます。このポーズの効果はガス抜き=腸の蠕動運動を促すことで知られています。それだけ腸とこれらの筋肉は関係があります。また妊娠によって子宮が大きくなる事でも影響を受けます。

卵巣・子宮に異常が見つからずに出産後にソケイ部が痛くなるときは、大腰筋・腸骨筋に問題があるケースが多く見られます。しかし深部に位置しているので、確認が難しく、そけい部に痛みが起こってもどうすることも出来なかったのです。時には女性の方は婦人科系の病気と間違われてしまうのです。

ソケイ部痛は座り方・歩き方でも起こる

良く見かける座位による大腿部の動き 良く見かける座位です。この絵のイス以外にも柔らかいソファーに座った場合も同じように、膝が外側に向き大腿部が外側に回旋する外旋位を取ります。

上の図に戻って見て頂くと分かるように、大腰筋・腸骨筋は大腿骨に付いていますので、これらの筋肉は矢印で見られるように、外旋=外側に回されてしまいます。その結果、大腰筋・腸骨筋は引っ張られ緊張を強いられてしまいます。

この他に妊娠してお腹が大きくなっても大腿骨は外旋しますし、がに股で歩いても、あぐらをかいて座っても同じ結果となります。リラックスする座り方=身体に負担を掛けない座り方にはならないのです。同じく歩行も正しく歩くことは身体が崩れている場合は難しくなります。

歩き方は個人差が大きいので説明することが難しく、実際に体験して頂きたいと思います。

ソケイ部痛の治療法

股関節屈曲体操と大腰筋調整 左の写真は股関節屈曲体操と大腰筋調整をしています。しかし大腰筋は腸の下にある深部筋です。ですから直ぐにこの手技を施すことはできません。SRMは関連している部位を緩めてから、大腰筋を緩めるので、深部の筋肉にまでアプローチできるのです。

この手順は側頭筋・大胸筋マッサージで身体の緊張を解き、広背筋の緩みをつくります。広背筋は腰の骨の後面から腕に付きます。腰の骨の前面から大腿骨に付くのが大腰筋ですので、この二つの筋肉は腰の骨を境にして前後にそれも上下に・・・、という具合に反対方向に筋繊維が走行しています。ですから広背筋マッサージを施術した後に股関節を屈曲してもらうと、軽く屈曲が出来るようになっています。

次に大殿筋をマッサージします。大殿筋はイスから立ち上がる時など大腰筋と正反対の動きをします。そのため大殿筋マッサージをした後に大腰筋マッサージをすると、大腰筋の部位を軽く押すだけでも、股関節屈曲の可動域が増し、膝を胸に付ける運動が軽くなります。 このような効果が出ると、そけい部痛は減少するか、解消されます。

斎藤治療院のオリジナルマッサージ

参考文献

テンプレート療法・Quadrant Theoremを基本として 前原 潔著
“TMD ” Jeffrey Okeson 著 医歯薬出版株式会社
南江堂  ネッター解剖学アトラス Frank H.Netter,M.D
分光堂  解剖学アトラス
からだのソムリエ 本の泉社  斎藤匡寿著

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