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通常の収縮と緊急時の収縮 |
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痛みの症状があっても、その原因を特定できない場合が多く見られます。レントゲンや最新機器のMRIでも見つけ難い筋肉の変性・異常に着眼したのが院長治療です。
筋肉は中央部に収縮するだけで、それ自体で緩ませる事は出来ません。また筋肉の収縮はその部位を伸展する事で発動します。詳しく説明すると筋紡錘が作用し、伸展したという情報を脳に送る事で、運動神経であるαニューロンが作動し筋肉が収縮します。
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例えば肘関節を曲げる筋肉である上腕二頭筋が一定範囲まで収縮すると、拮抗する上腕三頭筋が伸展するので、筋紡錘が感知し、上腕三頭筋が収縮する事で、上腕二頭筋の収縮が止まり、緩むのです。その為一定範囲で肘関節の屈曲が止まるように作られています。その理由は一定範囲を超えると関節・神経・血管等に負担を掛ける原因が生じるからです。 |
しかし緊急時など、その範囲を超えて収縮しなければいけなくなった時、変速ギアーをセカンドに入れるように、脳からの指令によってγニューロンが筋紡錘に作用し、更なる収縮を発動します。私達の身体の基本フォームである狩猟生活時代の場合を考えると、獲物を追う・敵に襲われる等の緊急時にγニューロン系が作動します。その結果、一定範囲を超えるので、関節・血管・神経等に過負担を与えます。その為に通常生活においては作動しない仕組みになっていました。

上の図をクリックすると大きな画像で見られます。 |
筋肉の中にある筋紡錘は筋肉が伸展されると同じく伸展し、求心性神経を使って脳に情報を送ります。次にその情報によって脳は遠心性繊維であるα運動神経によって筋肉=錘外筋繊維を収縮させます。すると筋紡錘も収縮するので、一定範囲で収縮が終了します。
更に脳が収縮を要求する場合は γ運動神経を興奮させる事で錘内筋線維の両端部が収縮し、中央のらせん終末が伸張させられるので、筋紡錘は伸展された状態となり、脳はα運動神経に信号を送る事が可能となって、一定範囲以上の筋肉の収縮が起こるのです。 |
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筋肉を正しい位置に戻す整体 |
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狩猟生活時代の平均寿命に比べ現代の寿命は遥かに長命になっています。緊急時における筋肉の使い方は減少しても、前後・左右のバランスを狂わせる事に起因する一定以上の範囲を超えた筋肉の収縮は、平均寿命が延びた分だけ、時間を掛けて身体に大きな負担を掛けていきます。丁度「真綿で首を絞める」と言う表現がピッタリです。噛み締めも一定範囲を超えた収縮であり、座位姿勢に見られる猫背も長い年月を掛けて僅かずつ範囲を超えていった収縮の例です。
一定範囲の収縮はα運動神経の作用であり意識下でなされます。しかし範囲を超えた収縮に関与するγ運動神経の作用は、無意識の内に脳からの信号が収縮を促すのです。意識がない状態での関節・神経・血管等の負担は常習性となり、身体の色々な部位で不具合を起こしてくるのです。またγ運動神経経路は自律神経系とも関係が深く、更に胃・腸・心臓などの臓器やストレスなどの心理的な面においても関係が深いので、解明されなければならない多くを秘めています。
筋肉は前述したように、それ自体は自分で緩ませられないので、必ず拮抗する筋肉の収縮によって成されるのです。身体の歪みは時間を掛けて、無意識の内に一部の筋肉を一定以上に収縮させ、硬結をつくり、血管や神経を圧迫する原因をつくります。また拮抗する筋肉は逆に一定以上に伸展させられるので、常に収縮しようと緊張を強いられるのです。
例えばやじろ兵衛を考えた場合、右側の重さを重くすると右へ傾きます。真っ直ぐに立てて置こうとするのには、色々な方向からの力が必要となります。糸でやじろ兵衛の棒を支えようとするには、色々な角度から糸を引っ張る必要が出てきます。身体も同じで一部に負担を掛けても、一部だけでなく身体全体を考え、調整する必要性があるのです。 |
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やじろ兵衛を元の正しい位置に戻す=筋肉を正しい位置に戻す。その為には一定以上に収縮した筋肉を緩める=拮抗する筋肉を一定以上に伸展させる必要性が生じる。そしてそれを可能とするマッサージをヨガの理論から考案したのです。
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ヨガの原理=筋肉を正しい位置に戻す。 |
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ヨガの講師時代、世界ヨガ大会に出席されたアイアンガー師の合宿に参加した経験があります。師は簡単なアサナ=体位法を、指先・つま先の位置を含め、徹底的に正確な位置に置く指導をされました。その結果、正しい位置でのアサナによって身体の柔軟性が増し可動範囲が高まる事を体験的に会得したのです。そしてその逆に僅かな体位の誤まりでも時間の経過と共に大きな歪みとなり、筋肉や関節に負担をかける事、ただむやみに身体を前屈させたり伸ばしたりするのがヨガでない事を学んだのです。この経験から正しい位置でのマッサージ及び筋肉を正しい位置に戻す事を考え始めました。しかしこの時点から完成するまでには、上記の様な筋肉の特性を徹底的に研究する必要があったので、約20年の歳月が掛ったのです。

可動範囲を広げるには、可能な限り緊張しないで、正しいアサナをするかが必要となります。マッサージも同じで受ける側が緊張していると、整える事が難しくなります。緊張感を与えない為には強い刺激では無理です。弱い刺激で効果を出すマッサージは、聖神館合気道での“折れない腕”そして西野流呼吸法での“対気”から生み出したものです。合気道ではリラックスした時の強さ、そして対気=推手での練習によっては無駄な力を出来るだけ減らし、自分の出す力を集中し点にする事を学んだのです。その結果、「押す・ほぐす」手技にブレがなくなり、一点に集める事を可能としたのです。鍼灸の場合も同じで、はりを打つ時にぶれると筋肉組織を広範囲に傷付けてしまい、強い痛みを作り出します。一点に集める事で深部にまで影響を与え、その結果筋肉をほぐすスピードが高まり、可動範囲を広げる手技を創り上げたのです。そして一定以上に収縮した筋肉を緩める=拮抗する筋肉を一定以上伸展させる=筋肉を正しい位置に戻す整体法が出来てきたのです。
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合気道マガジンの記事よりークリックすると大きくなります。
更に噛み合わせ理論の存在を知り、咀嚼筋に注目し、側頭筋マッサージや顎関節マッサージなど50種類以上の独自な手技を考案しマッサージによる整体法を確立したのです。
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正しい位置での運動法の大切さ。 |
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院長治療ではマッサージ整体の他に運動法をして頂きます。筋肉を正しい位置に戻すと、やじろ兵衛が無理なく立っていられるように、合理的な位置によって「腕が軽い」とか「足が軽い」とかという反応となって出てきます。その位置で収縮・伸展運動をする事で、正しい軌道を脳に覚え込ませます。それは初心者に自転車の乗り方を覚えさせる方法と同じです。荷台をしっかり持ち、自転車を左右にブレさせないようにして走らせる事で、初心者にバランス=軌道を覚え込ませます。その結果、一人で自転車が乗れるようになるのです。そして段々慣れてくると走行中の左右のブレが減り=無駄な力が入らなくなるので、ペダルを踏む力が僅かでも進むようになるのです。膝痛の場合はバランスと無駄な力を入れない事が大切になります。その観点から歩行訓練すると大変喜ばれます。このように筋肉を正しい位置に戻した上で、正しい動作を脳にインプットする事が重要になるのです。 |