顎関節症 身体のひずみと顎のズレ
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顎関節症 身体のひずみと顎のズレ
身体のひずみ=顎のズレ
NHK放送「ためしてガッテン」2011年2月9日放送試しにこんな実験を行いました。
2,30代の男女にプールに集まってもらい、足に浮輪をつけて、うつぶせの状態でプカプカ浮いてもらったところ・・・下アゴの位置を右にずらして噛むと体全体が右に動くという興味深い現象が起こりました。左にずらして噛んだときは、体は左側へ・・・。
興味のある方は、プールなどでぜひお試しを!
左の内容は「ためしてガッテン」のホームページから転用したものです。
「下アゴの位置を右にずらして噛むと身体が右に動く」という実験です。つまり顎のズレから身体のひずみが出る可能性を提言しています。顎のズレから身体のひずみが、身体のひずみから顎のズレが、・・・・・。という具合に無限のズレの連鎖が始まります。この時に顎のズレを矯正しようと、顎にばかり目が行ってしまうと、治りが遅くなってしまいます。
ですから顎関節症や耳詰まり・耳鳴りなどの改善は、身体のズレを整えることが大切なのです。
仕事をしている時の姿勢を変えるのは難しいかもしれませんが、身体のひずみをマッサージで整えてもらうことは難しくありません。
図で頭の側面に位置する筋肉が側頭筋です。そしてアゴの横に付いているのが咬筋です。
この2つの筋肉は収縮力が強く、30kg以上の力で収縮します。
ものを噛む時に使われる咀嚼筋=側頭筋・咬筋と比べて口を開く時に使われる外側翼突筋は大変小さな筋肉です。ですから左図の下に位置する絵に注目して頂くと、側頭筋の下に外側翼突筋が位置していることが確認出来ると思います。
ですから咀嚼筋が緊張して硬直していると、開口はスムースに動かなくなるのです。更に関節腔を狭くする原因にもなってしまいます。このような状態になった時にどうすれば良いのでしょう?
パソコン業務で下向きで仕事をしていたらどうでしょう。その状態で口を開けてみて下さい。口は開けずらいと思います。しかし喉を伸ばして上を向くと、先ほどよりも口が開きやすくなると思うのです。下を向いた姿勢を長く続けると、上の歯と下の歯が付きやすくなります。つまり下アゴの拳上が起こりはじめ、咀嚼筋の収縮が強くなるのです。そして下アゴの位置などを脳が覚えてしまうと、口内器具で咀嚼筋の収縮を抑えようとしても、少しづつでないと変化させることが難しいようです。
仕事をしている時の姿勢を変えるのは難しいかもしれませんが、身体のひずみをマッサージで整えることは難しくありません。そして整ったら維持する体操は簡単ですが、改善する体操は難しいのです。下記のリンクをクリックすると詳しい顎関節症の施術法そして改善例を見ることができます。
参考文献
テンプレート療法・Quadrant Theoremを基本として 前原 潔著 “TMD ” Jeffrey Okeson 著 医歯薬出版株式会社 南江堂 ネッター解剖学アトラス Frank H.Netter,M.D 分光堂 解剖学アトラス
からだのソムリエ 斎藤匡寿 著 本の泉社